横瀬智也BLOG

小山田信茂ってどんな人【書評】

こんにちは!
皆さんは、小山田信茂ってしっていますか?
武田信玄のファンには有名ですが、
そうでない人にはあまり馴染みがない人かもしれません。
小山田信茂(1545-1582)は、戦国時代~安土桃山時代
の武将で武田信玄・武田勝頼の家臣
として、活躍したとされる人物です。
武田二十四将の一人にも数えられています。

・・・が小山田信茂は最後は、武田家を裏切って、主君である勝頼を討ち取ってしまいます。

NHK大河ドラマ「真田丸」では、温水洋一さんが小山田信茂を演じました。
ここでは、ドラマ本編では、主人公が、真田家ということもあり、
臆病で裏切り者という従来のイメージに沿って描かれていました。

織田信長の甲州征伐(甲斐侵攻)に圧倒された
武田勝頼でしたが、真田昌幸から提案された”避難先は
真田家の沼田へ”という誘いを断ってまで、小山田信茂を
頼りにして、信茂の岩殿城を退避先として選択したのです。

結局は小山田信茂の裏切りがあり勝頼は自害。
勝頼の判断力の拙さ・小山田信茂の不忠
と真田昌幸の武田家への忠義や優れた戦局を読み解く能力
を対象的に描く必要があったので
仕方がなかったのかもしれません。
とはいえ、小山田信茂もまた、れっきとした武田二十四将の一人であるということ。

信茂が勝頼を裏切ったことばかりに焦点が当てられ、彼の不忠さばかりがとりあげられて、
愚将とされてしまう理由のひとつになってしまっている側面もあります。

本当に小山田信茂は、そんな愚将だったのか。
本書では、なぜ二十四将の一人に挙げられたほどの小山田信茂が、
逆臣とならなければならなかったのか。
その苦悩にも焦点が当てられています。

関連記事

PAGE TOP