戦国の世についてお話をしてきましたが、皆さまは古事記というものをご存じでしょうか?
私が業務提携をしている株式会社フリーフェイスの社長「やすきひろこ」さんの子供の頃は、古事記のお話というものが、学校の授業でも取り上げられていたそうです。
残念ながら、私の時代は歴史上の古書として名前が出てくるのみになってしまいましたが。
でも、日本人であるからこそ、いや、日本に住むからこそ、この国の歴史に触れるという意味を持っても、この「古事記」を知るということは、本当に大切なことだと思っていますし、
現に初詣や七五三など、要所では、今もなお、日本人のライフスタイルに入っています。
おみくじもそうですね。おみくじは漢字で「神籤」となります。
実は、特に私がよく語らせていただいているのは、古事記の上ツ巻。神様と呼ばれる存在がいたころのお話です。
今では普通になったスマホゲームなどでも神様の名前が出てくるので、以前よりも子供たちの中にも根付いているのではないでしょうか。
神世の世界。そう書くと、なんだか宗教的というか、そのような印象を持たれる方もいるかもしれません。
しかしながら、私は神を語るという方向性で、役作りをしたことはありません。古事記に描かれる神様たちは、どんな人間よりも人間ぽく描かれていて、
むしろ、人間のご先祖様という解釈で演じさせていただいております。
特にイザナギ・イザナミの二柱の神から後のお話は、人間くさくもあります。
そして、そういうお話を読み解いていくと、イザナミ・イザナミと旧約聖書のアダムとイブも設定がほんとによく似ています。
男と女の神様と最初の人間。
そして、知られてはありませんが、ホデリとホオリの兄弟の確執とカインとアベルの兄弟の確執など、
兄弟のお話。
このあたりは深堀はいたしませんが、そう考えても人間の感情とよく似た展開が繰り広げられています。
そうした神様のお話を知ることで、昔からそうだったんだと少し壮大であり、親身な気分にもなれないでしょうか?
特に我々日本人は、神頼みもいっぱいしますし、夏祭りもよくいきます。
商売や家事の安全祈願。自分たちが考えているよりもよほど、生活と密接になっているはずです。
また、自分が住んでいる場所の歴史を知ることはとても大切です。
産土の神様といえば、これまた仰々しいですが、近くの神社に行くのはおすすめです。
そして、私がこうして、日本の全国津々浦々のお話を語らせていただく中で、やっぱり、そこだけに伝わっているお話というのは山のようにあります。
そうしたご先祖からの「言い伝え」や「生活の知恵」、「警告」を教えてもらうにも、そうしたお話が途切れないように。
これからもかたらせていただければと思っています。